長嶋茂雄さん死去 89歳 巨人軍終身名誉監督としての輝かしいキャリア

巨人軍の監督を2期にわたり15年間務めた長嶋茂雄さんが、3日午前6時39分に肺炎のため、東京都内の病院で息を引き取りました。89歳でした。彼の死去は、読売新聞グループ本社、読売巨人軍、オフィスエヌからの連名で発表されました。
葬儀および告別式は近親者のみで執り行われますが、後日お別れの会を予定しており、日程や会場は決まり次第公表される予定です。
2004年、長嶋さんはアテネ五輪の日本代表監督在任中に脳梗塞で倒れ、右半身に後遺症が残りました。しかし、懸命にリハビリを続け、2007年2月には巨人キャンプを訪問できるほどに回復しました。同年、松井秀喜さんと共に国民栄誉賞を受賞し、東京ドームでの授賞式では始球式において左手だけでスイングし、観衆を沸かせました。
2018年7月には胆石で入院し、一時は黄疸の症状も見られました。しかし、再び回復し、2021年の東京五輪開会式では聖火ランナーを務めました。22年9月には転倒による脳内出血で入院し、その後も療養を続けました。それにもかかわらず、2023年には東京ドームでのイベントに姿を現し、ファンや新監督の阿部慎之助さんを励ましました。
24年5月3日には東京ドームで開催された巨人軍創設90周年記念試合「長嶋茂雄DAY」で松井秀喜さんとともに登場しました。それ以外の日も球場を訪れ、選手たちを激励していました。
長嶋茂雄さんは1936年2月20日、千葉県印旛郡臼井町(現在の佐倉市)生まれ。立教大学では名プレイヤーとして知られ、巨人入団1年目から傑出した成績を収めました。現役引退後も監督として活躍し、数々のタイトルを獲得しました。1988年には野球殿堂入りを果たしました。
家族には、故・亜希子夫人との間に長男の長嶋一茂さん、長女の有希さん、次女の三奈さん、次男の正興さんがいます。